家電のラベルには、W(ワット)やA(アンペア)、V(ボルト)の表示があります。これらの関係を知っておくと、コンセントやブレーカーの許容量を、自分で確認できます。
3つの単位の意味
- V(ボルト):電圧。電気を押し出す力
- A(アンペア):電流。流れる電気の量
- W(ワット):電力。実際に使われる電気のエネルギーの大きさ
水の流れにたとえると、電圧は水圧、電流は水の流れる量、電力は水車を回す力のイメージです。
基本の式
電力(W) = 電圧(V) × 電流(A)
この式を変形すると、次の2つの式になります。
- 電流(A) = 電力(W) ÷ 電圧(V)
- 電圧(V) = 電力(W) ÷ 電流(A)
日本の家庭用の電圧は、100Vです。
家電のワット数から、電流を求める
| 消費電力(W) | 電流(100Vの場合) |
|---|---|
| 100W | 1A |
| 500W | 5A |
| 1,000W | 10A |
| 1,200W | 12A |
| 1,500W | 15A |
計算例:1,200Wのドライヤーは、1,200÷100=12Aの電流が流れます。
コンセントの許容量
一般的な家庭用コンセントは、1口あたり15A(1,500W)まで、とされています。電源タップ(延長コード)にも、「合計1,500Wまで」などの表示があります。つまり、100Vの場合、タップにつないだ家電の消費電力の合計が1,500Wを超えると、発熱や発火の危険が出てきます。
たとえば、1,200Wのドライヤーと、1,000Wの電気ケトルを、同じタップで同時に使うと、合計2,200Wとなり、許容量を超えます。消費電力の大きい家電は、別々のコンセントで使うのが安全です。
アンペアとブレーカー
家全体で使える電流の上限は、電力会社との契約で決まる「契約アンペア」で決まります。たとえば、30Aの契約なら、100Vで最大3,000Wまで同時に使える計算です。合計がこれを超えると、ブレーカーが落ちます。
| 契約アンペア | 同時に使える電力の目安(100V) |
|---|---|
| 20A | 2,000W |
| 30A | 3,000W |
| 40A | 4,000W |
| 60A | 6,000W |
契約の種類は、地域や電力会社によって異なります。
電気代との関係
電力(W)に使った時間をかけると、電力量(Wh、kWh)になり、これが電気代の基準になります。電気代の計算方法は、消費電力から電気代を計算する方法で整理しています。
まとめ
- 電力(W)=電圧(V)×電流(A)
- 日本の家庭は100V。1,000Wの家電は10Aが流れる
- コンセント1口は15A(1,500W)が目安で、タップの合計に注意
- 家全体の上限は、契約アンペアで決まる
家電の使用方法や安全については、各製品の取扱説明書に従ってください。