石油ファンヒーターは、部屋をすばやく暖められる一方で、灯油代がかさみやすい暖房器具です。資源エネルギー庁の「省エネポータル」が公表している試算をもとに、灯油代を減らす方法を整理します。
2つの方法の節約額(年間)
| 方法 | 省エネの量 | 節約の目安 |
|---|---|---|
| 1日1時間、運転を短くする(設定温度20℃) | 灯油 約15.91L+電気 約3.89kWh | 合計 約2,000円(灯油 約1,880円・電気 約120円) |
| 設定温度を21℃から20℃にする(外気温度6℃、1日9時間使用) | 灯油 約10.22L | 約1,210円 |
1日1時間短くするほうが、設定温度を1℃下げるより効果が大きい試算になっています。石油ファンヒーターは送風などに電気も使うので、運転時間を短くすると電気代も減ります。
消すのは「外出や就寝の15分ほど前」
省エネポータルでは、外出や就寝の15分ほど前に運転を止めることも勧められています。運転を止めても、すぐに部屋が冷えるわけではないので、その間の灯油を減らせます。
フィルターの掃除も忘れない
省エネポータルでは、ファンヒーターの性能を活かすにはフィルターの手入れが欠かせないとされています。掃除機でホコリを吸い取るか、ぬるま湯で洗ってからしっかり乾かします。手入れの方法は機種によって違うので、取扱説明書も確認してください。
灯油の量で考える
灯油代は、灯油の価格によって変わります。上の金額は、灯油1L=118円(全国平均の店頭価格の過去3年平均)で計算されています。自分が買っている灯油の価格で計算し直すと、より実感に近くなります。
灯油の価格ごとの計算例です(価格は説明のための仮の数字で、灯油の分だけを計算しています)。
| 灯油1Lの価格 | 1日1時間短くする(15.91L) | 設定温度を1℃下げる(10.22L) |
|---|---|---|
| 100円 | 約1,591円 | 約1,022円 |
| 120円 | 約1,909円 | 約1,226円 |
| 140円 | 約2,227円 | 約1,431円 |
計算は、節約できる灯油の量(L)に、1Lの価格をかけるだけです。灯油の価格が高い年ほど、節約の金額も大きくなります。
18Lのポリタンクで考えると、15.91Lは1缶弱にあたります。ひと冬で、灯油を買いに行く回数が1回減るくらいの量です。
エアコン・こたつとの比較
電気の暖房器具の節約額は、エアコン暖房の節約額や、こたつと電気カーペットの節約の記事で整理しています。どの暖房器具でも、「設定を控えめにする」「使う時間を短くする」が基本です。
使うときの注意
- 燃焼する暖房器具なので、換気については取扱説明書の指示に従う
- 灯油は、製品の取扱説明書で指定されたものを使う
まとめ
- 1日1時間短くすると、年間で灯油約15.91Lと電気約3.89kWh、合計約2,000円の節約
- 設定温度を21℃から20℃にすると、年間で灯油約10.22L・約1,210円の節約
- 外出や就寝の15分ほど前に止める
- フィルターの手入れをする
- 灯油の価格で計算し直すと、自分の節約額がわかる
出典:資源エネルギー庁 省エネポータル「空調」(2026年11月に確認)。数字は試算条件のもとでの目安で、住宅や使い方によって変わります。