冬の電気代で大きいのが、エアコンの暖房です。どこから節約すると効果が大きいのか、資源エネルギー庁の「省エネポータル」が試算を公表しています。この記事では、その数字を、エアコンの能力(2.5kWと4.0kW)別に整理します。
3つの方法の節約額(年間)
| 方法 | 2.5kWのエアコン | 4.0kWのエアコン |
|---|---|---|
| 暖房の設定温度を1℃下げる | 15.80kWh・約490円 | 45.20kWh・約1,400円 |
| 暖房を1日1時間短くする | 35.68kWh・約1,110円 | 57.83kWh・約1,790円 |
| フィルターを月に1〜2回掃除する | 37.90kWh・約1,170円 | 40.30kWh・約1,250円 |
設定温度と運転時間の試算は、東京をモデルにした木造南向きの住宅(JIS C 9612:2013)を想定した数字です。フィルターの試算は、目詰まりで風量が20%下がった状態と、掃除した状態を比べたものです。
金額は「1kWh=31円」で計算されている
表の金額は、たとえば15.80kWhで約490円なので、1kWhあたり31円で計算されています(490÷15.80=約31)。31円は、全国家庭電気製品公正取引協議会が示している電気料金の目安単価(税込)です。
実際の電気料金の単価は、契約している電力会社やプランで違います。自分の単価で計算し直すときは、表のkWhに単価をかけてください。たとえば単価が35円なら、45.20kWh×35円=約1,580円です。電気代の計算方法は、消費電力から電気代を計算する方法でも整理しています。
どれから始めるといいか
- 4.0kWの大きめのエアコン:設定温度を1℃下げるだけで約1,400円と、効果が大きい
- 2.5kWの小さめのエアコン:設定温度より、運転時間の短縮やフィルター掃除のほうが金額が大きい
- フィルター掃除:2.5kWでも4.0kWでも、年間1,000円以上の効果がある
3つは組み合わせることもできます。ただし、合計の節約額は、それぞれの金額の単純な足し算にはならない場合があります。
暖房のときの、ほかの工夫
省エネポータルでは、暖房のときの工夫として、次のことも挙げられています。
- ドアや窓の開け閉めを少なくする
- 厚手のカーテンを使う。床まで届く長いカーテンのほうが効果的
- 扇風機を一緒に使って、暖まった空気を循環させる
- 室外機の吹出口のまわりに物を置かない(冷暖房の効果が下がるため)
まとめ
- 設定温度を1℃下げると、年間約490円(2.5kW)〜約1,400円(4.0kW)
- 1日1時間短くすると、年間約1,110円〜約1,790円
- フィルターを月1〜2回掃除すると、年間約1,170円〜約1,250円
- 金額は1kWh=31円で計算。自分の単価で計算し直せる
出典:資源エネルギー庁 省エネポータル「空調」(2026年11月に確認)。数字は試算条件のもとでの目安で、住宅の広さや断熱性、使い方によって変わります。