地震が起きると、「震度5弱、マグニチュード6.0」のように、2つの数字が報じられます。この2つは、何が違うのでしょうか。
震度とマグニチュードの違い
| 震度 | マグニチュード(M) | |
|---|---|---|
| 表すもの | ある場所での揺れの強さ | 地震そのものの規模(エネルギーの大きさ) |
| 地点による違い | 地点ごとに違う | 1つの地震につき、基本的に1つの値 |
| 階級 | 0〜7(5・6は弱と強) | 連続した数値(例:6.0、7.3) |
電球にたとえると
電球の「明るさ(ワット数)」がマグニチュード、電球から離れた場所で感じる「明るさ」が震度にあたります。同じ電球でも、近くでは明るく、遠くでは暗く見えます。同じように、同じ地震でも、震源に近い場所では震度が大きく、遠い場所では小さくなります。
マグニチュードが1違うとエネルギーは約32倍
マグニチュードは、数字が1増えると、地震のエネルギーが約32倍になります。0.2増えると約2倍です。
| マグニチュードの差 | エネルギーの比 |
|---|---|
| 0.2 | 約2倍 |
| 1.0 | 約32倍 |
| 2.0 | 約1,000倍 |
計算は、32×32=1,024で、約1,000倍です。たとえば、M8.0の地震は、M6.0の地震の約1,000倍のエネルギーを持ちます。
マグニチュードが大きくても、震度が小さいことがある
震源が深い、または海の遠くで起こった地震では、マグニチュードが大きくても、陸地での震度は小さくなる場合があります。逆に、マグニチュードがそれほど大きくなくても、震源が浅く、近い場所では、強い揺れになることがあります。
ニュースの見方
- 震度:自分のいる場所や、報じられた地域でどのくらい揺れたかを見る
- マグニチュード:その地震がどのくらい大きな規模かを見る
- 震源の深さ:浅いほど、地表の揺れが強くなりやすい
具体的な比較の例
説明のための計算例です。マグニチュード7.0の地震と、6.0の地震を比べると、エネルギーは約32倍違います。7.0と5.0を比べると、32×32=約1,000倍です。8.0と7.0なら約32倍、9.0と7.0なら約1,000倍になります。
数字の差は「1」「2」と小さく見えますが、エネルギーでは、桁違いの差になります。マグニチュードの数字を見るときは、1の違いが約32倍だと覚えておくと、規模の差を実感しやすくなります。
震度を左右する要素
ある場所の震度は、マグニチュード、震源からの距離、震源の深さ、地盤の性質などで決まります。同じ地域の中でも、地盤が柔らかい場所では揺れが大きくなりやすく、硬い場所では小さくなりやすい傾向があります。
まとめ
- 震度は揺れの強さ、マグニチュードは地震の規模
- Mが1大きいと約32倍、2大きいと約1,000倍のエネルギー
- マグニチュードが大きくても、震度は場所や震源の深さで変わる
出典:気象庁「震度とマグニチュード」の解説。値は目安であり、個別の地震については気象庁の発表をご確認ください。