天気予報や天気図で見かける「1008hPa」「中心気圧940hPa」といった数字。hPa(ヘクトパスカル)とは、気圧を表す単位です。基本をまとめます。
hPaとPaの関係
気圧の国際単位は、Pa(パスカル)です。「ヘクト(h)」は100倍を表す接頭語なので、次の関係になります。
- 1hPa = 100Pa
- 1kPa(キロパスカル)= 1,000Pa = 10hPa
標準大気圧
地球の海面での、平均的な気圧を「標準大気圧」と呼び、1気圧(1atm)とも表します。
| 単位 | 標準大気圧 |
|---|---|
| Pa | 101,325Pa |
| hPa | 1013.25hPa |
| kPa | 101.325kPa |
| atm | 1atm |
| mmHg | 760mmHg |
天気予報では、「1013hPa」を目安に、これより高ければ高気圧、低ければ低気圧、のように感覚的に使われることがありますが、高気圧と低気圧は、周りより気圧が高いか低いかで決まります。1013hPaを境にするわけではありません。
ミリバール(mb)との関係
昔の天気予報では、気圧にミリバール(mb)という単位が使われていました。1ミリバールは、1hPaと同じ値です。たとえば、1000mbは1000hPaです。現在は、国際単位系に合わせてhPaが使われています。「ヘクト」などの接頭語については、キロ・メガ・ギガ・ミリ・マイクロの意味でも整理しています。
mmHg(水銀柱ミリメートル)との換算
血圧の測定などで使われるmmHgとの関係は、次のとおりです。
- 1atm = 760mmHg = 1013.25hPa
- 1mmHg = 約1.333hPa(1013.25÷760)
- 1hPa = 約0.75mmHg
台風の中心気圧
台風は、中心気圧が低いほど、強い風が吹きやすくなります。たとえば、中心気圧が950hPaの台風は、標準大気圧の1013.25hPaより、約63hPa低いことになります。ただし、台風の「強さ」の階級は、中心気圧ではなく最大風速で決まります。
高いところほど気圧は低い
気圧は、上空にある空気の重さによって決まるので、標高が高くなるほど低くなります。標準的な大気では、海面で約1013hPa、高度約5.5km(5,500m)で約500hPa、つまり海面の約半分になります。
山の上で、お菓子の袋がふくらむのは、袋の中の空気の圧力が、まわりの気圧より高くなるためです。飛行機の貨物室や、標高の高い場所へ持っていく食品の袋でも、同じ現象が起こります。
まとめ
- 1hPa=100Pa。標準大気圧は1013.25hPa(101,325Pa、760mmHg)
- ミリバール(mb)は、hPaと同じ値
- 高気圧・低気圧は、周りと比べて決まる
数値は国際的な定義にもとづくものです。最新の気圧は、気象庁の観測値をご確認ください。