2025年4月、大阪・関西万博がいよいよ開催されます！150か国以上が参加予定のこの国際博覧会は、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、世界中の技術や文化、そして未来のアイデアが集結する一大イベント。特に注目を集めているのが、各国が趣向を凝らして設計したパビリオンたち。展示内容や場所、回り方のコツまでを徹底解説！行く前に知っておきたい情報をまとめました。
世界が注目！2025年大阪・関西万博とは？
万博の基本情報と開催スケジュール
2025年に開催される大阪・関西万博は、日本では2005年の愛知万博以来、20年ぶりの国際博覧会です。正式名称は「2025年日本国際博覧会（EXPO 2025 Osaka, Kansai, Japan）」で、世界中の国や地域が集まり、「いのち輝く未来社会のデザイン」というテーマのもと、未来の暮らしや社会を体感できるイベントになります。
開催期間は2025年4月13日（日）から10月13日（月）までの6か月間。場所は大阪市此花区の人工島「夢洲（ゆめしま）」で行われ、延べ2,820万人の来場が見込まれています。会場面積は約155ヘクタールと東京ドーム約33個分の広さを誇り、各国のパビリオンや企業の展示、未来型の都市インフラ体験が可能です。
この万博は、SDGs（持続可能な開発目標）を背景に、「People’s Living Lab（未来社会の実験場）」として、来場者が五感を使って未来の課題解決や可能性に触れることを目的としています。世界からも注目が集まり、参加表明国は150か国を超える勢いで、まさに地球規模のフェスティバルといえるでしょう。
開催場所「夢洲（ゆめしま）」ってどんなところ？
夢洲は大阪湾に浮かぶ人工島で、これまで物流拠点やごみ処分場として利用されてきました。しかし、2025年万博の開催地に決定したことで、夢洲は一大リニューアル中。地下鉄中央線の延伸や道路の整備も進められ、交通アクセスも劇的に改善される予定です。
夢洲はその名の通り、「夢の島」を意味し、万博会場としては広大な敷地と海に囲まれた開放的なロケーションが魅力です。島全体が“未来都市のショーケース”のような形でデザインされ、来場者がまるでSF映画の世界に入ったような体験ができるように工夫が施されています。
また、万博終了後には、統合型リゾート施設（IR）やスマートシティとしての活用も予定されており、未来の大阪の顔となる場所として注目されています。大阪湾の夕日を背景にしたパビリオン群は、まさに「未来」と「自然」が調和する空間になるでしょう。
テーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」の意味
大阪・関西万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。少し抽象的にも感じますが、実はとても深い意味が込められています。このテーマは、地球規模で直面している課題――気候変動、高齢化、感染症、格差など――に対し、どう向き合い、より良い未来を作っていけるのかを問いかけています。
「いのち」は、人間だけでなく、動物や自然環境なども含んだ広義の生命を指しています。そして「輝く」とは、その生命がより豊かに、持続可能に発展していくこと。「デザイン」は単なる形づくりではなく、社会システムや価値観の再構築を意味しているのです。
各国のパビリオンはこのテーマを軸にしながら、自国の技術、文化、哲学を表現し、多様な視点で“いのち”を考えるヒントを提供してくれます。つまり、大阪・関西万博は、見るだけでなく、自分の価値観やライフスタイルを再考するきっかけにもなるのです。
出展予定国の数と地域別の特徴
2025年の大阪・関西万博には、すでに150か国以上が参加を表明しており、これは過去の万博と比較しても非常に多い参加数です。アジア、ヨーロッパ、アフリカ、北米、中南米、オセアニアと、全世界の主要な地域がバランスよく出展する予定です。
例えば、ヨーロッパ諸国は環境やアートを軸にした展示が多く、ドイツ、フランス、スウェーデンなどはサステナビリティやエネルギーの未来を提案。アジア勢はテクノロジーと文化を融合させた体験型展示が多く、日本、韓国、中国、インドなどが大きな話題を呼びそうです。
また、アフリカ諸国は伝統文化とともに、現代の課題や未来への挑戦をテーマにした展示が予想され、中南米や中東は独自の自然観や宗教観に基づいた世界観を披露することが期待されています。
これらのパビリオンを回るだけで、まるで世界一周旅行をしているような気分が味わえるのが万博の醍醐味です。
万博のチケット情報とアクセス手段
万博のチケットは2024年中から公式サイトなどで販売が始まっており、一般入場券の価格は大人で7,500円程度と予想されています。また、平日限定やナイトパス、年間パスなど、さまざまなタイプのチケットが用意される予定で、家族や学生向けの割引も実施されるとのことです。
アクセスに関しては、大阪市内からの交通インフラ整備が進行中。地下鉄中央線が夢洲まで延伸され、最寄り駅「夢洲駅（仮称）」が新設されます。さらに、大阪駅（梅田）や難波方面からのシャトルバスの運行や、海上アクセス（船）も計画されています。
関西空港や新大阪からのアクセスも考慮されており、海外からの来場者にも配慮した体制が整っています。混雑が予想される期間を避けるため、早めの計画とチケット予約がカギになります。
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注目の出展国パビリオンをピックアップ！
アメリカ館の見どころと未来技術
アメリカ館は、2025年大阪・関西万博でも注目度の高いパビリオンの一つです。「イノベーションと自由の精神」をテーマに、最先端の技術やアートを駆使したダイナミックな展示が予定されています。過去の万博でも斬新な映像演出やインタラクティブな体験で話題を呼んだアメリカ館。今回は「宇宙開発」「AI技術」「環境問題へのアプローチ」が大きな柱となっています。
まず目を引くのは、実物大に近いロケットや宇宙ステーションのモックアップ展示。NASAの協力によって、宇宙探査の未来や火星移住計画など、壮大な宇宙ビジョンをリアルに体感できる構成が予定されています。また、最新のAIロボットと対話できる体験型展示も用意されており、子どもから大人まで楽しめる内容となっています。
さらに、カーボンニュートラルに向けたアメリカの取り組みや、再生可能エネルギーを活用した都市づくりの提案など、サステナビリティに関するメッセージも強く打ち出される予定です。展示方法もデジタル映像やAR（拡張現実）などを使い、未来社会のリアリティを五感で感じることができます。
館内にはカフェスペースも併設され、アメリカンなスイーツやドリンクを楽しみながら、展示を振り返ることができるのも魅力です。これらすべてが一貫して「未来を信じ、共創する社会」というコンセプトに紐づけられており、エンタメ性と教育性が高いバランスの取れたパビリオンです。
フランス館のアートとサステナビリティ
フランス館は、芸術と環境意識の融合がテーマとなっています。来場者は一歩足を踏み入れた瞬間から「五感を刺激する空間アート」に包まれ、まるでフランスの近未来都市に迷い込んだかのような感覚に。フランスらしい洗練されたデザイン美と、サステナブルな素材選びが随所に感じられる設計が特徴です。
展示内容の中心は、フランスが取り組む「ゼロカーボン社会」への道のり。再生可能エネルギー、都市農業、循環型経済をテーマに、現実のフランスの都市やプロジェクトを紹介しながら、持続可能な社会のモデルを提示しています。未来の住宅やスマートモビリティの体験型展示もあり、楽しみながら環境問題について考えることができます。
また、デジタルアートとプロジェクションマッピングによる幻想的な演出も注目ポイント。夜になると、建物全体が光と音のショーに包まれる予定で、「芸術と科学の融合」というフランス文化の真髄を体感できる空間が演出されます。
フードエリアでは、本場フランスのパンやスイーツ、ワインなども提供され、グルメも楽しみのひとつ。エコ容器や地元食材の使用など、環境にも配慮した取り組みが見られます。
知的好奇心をくすぐりながら、地球の未来を優雅に考える。そんな上質な時間を提供してくれるのがフランス館の魅力です。
UAE館の砂漠×スマートシティの展示
アラブ首長国連邦（UAE）館は、未来的なスマートシティと伝統文化の共存をテーマにした壮大な展示が展開される予定です。ドバイ万博を成功に導いたノウハウを活かし、「未来の持続可能都市モデル」としてのUAEのビジョンを紹介する空間は、多くの人々に衝撃を与えることでしょう。
砂漠という過酷な環境の中で、どのようにしてエネルギー問題や水資源の課題を克服し、都市を発展させてきたのか。そのプロセスを映像や模型、VR体験などを通じてリアルに感じられる構成になっています。たとえば、人工的に作られた冷却システムや空気から水を作る技術など、聞くだけでも驚くような未来技術が体験できます。
また、伝統的なアラビア建築の美しさや、ホスピタリティ文化にも触れられるよう、デザイン性にも強くこだわった空間が魅力。デジタルとリアルが融合した「体験型アート」など、UAEならではの世界観が展開されます。
観光誘致を狙ったコーナーでは、ドバイやアブダビの見どころを映像やARで体験でき、将来の旅行計画が膨らむ楽しさも。UAE館は「砂漠×スマート×文化」の三位一体で、他のパビリオンとは一線を画す、非常にユニークな展示となること間違いなしです。
韓国館のKカルチャー体験ゾーン
韓国館は「Kカルチャーとテクノロジーの融合」を全面に打ち出した、エンターテイメント性の高いパビリオンになります。K-POP、K-ドラマ、韓国料理、そして最先端のICT技術を一度に楽しめる空間は、若年層を中心に多くの来場者が集まりそうです。
まず目を引くのは、K-POPアーティストのホログラムライブ。まるで本物のコンサート会場にいるかのような臨場感で、最新の映像技術が体験できます。また、韓国の伝統文化と現代技術を組み合わせた空間演出は、訪れる人すべてに「韓国ってこんな国だったんだ！」という新たな発見を与えてくれます。
展示エリアでは、スマートシティ、未来の教育、メタバース空間での生活など、韓国が注力している未来型社会の取り組みを紹介。実際に操作したり体験できる仕掛けも多く、親子連れにも好評を博しそうです。
そして忘れてはならないのがフードエリア。本場のビビンバやトッポッキ、韓国スイーツが楽しめるスペースは、グルメ目当ての人にも人気が出るでしょう。SNS映えする装飾や写真スポットも豊富に用意される予定です。
「楽しみながら未来を感じる」韓国館は、テクノロジーと文化の力で来場者の心をつかむパビリオンとして注目を集めること間違いなしです。
インド館の伝統×最新テクノロジー融合展示
インド館は、「古代の叡智と現代テクノロジーの融合」がコンセプトです。世界的に注目されているインドのIT技術や宇宙開発、そしてアーユルヴェーダやヨガなどの伝統文化を、独自の視点で体験できる構成になっています。
入場するとまず迎えてくれるのは、巨大な曼荼羅（まんだら）をモチーフにしたデジタルアート。精神性と科学が融合したような幻想的な空間で、来場者の感性を刺激します。さらに、AIやIoTを活用した農業技術、医療システムなど、インドが取り組んでいる社会課題解決のプロジェクトが数多く紹介されます。
体験型展示では、仮想現実でインド各地を旅したり、ヨガを体験できるプログラムが人気を集めそうです。また、サステナビリティの面でも、自然エネルギーや水資源の再利用など、インド独自の知恵が展示に活かされています。
展示全体を通して、「テクノロジーの進化と精神性の共存」というテーマが貫かれており、哲学的な深みも感じられる内容です。もちろん、インド料理のスパイス香るフードコーナーも人気になるでしょう。
世界の中でも独特の発展を遂げているインドの姿を、五感でじっくり味わえるのがこのパビリオンの最大の魅力です。
パビリオンの場所と配置で万博をもっと楽しむ
夢洲内のゾーニングと各エリアの特徴
2025年大阪・関西万博の会場となる「夢洲（ゆめしま）」は、目的別に複数のエリアにゾーニングされており、それぞれに特徴的なコンセプトがあります。大きく分けると、国際参加パビリオンが並ぶ「グローバル・コモン」、テーマに沿った展示が展開される「テーマ事業館ゾーン」、企業展示の「パートナー館ゾーン」、そして自然や休憩を楽しめる「グリーンゾーン」などがあります。
このゾーニングは、万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」に沿って設計されており、回遊しやすく、テーマ性が明確な構成になっています。特に「グローバル・コモン」は地球儀を意識したレイアウトで、世界を旅するように各国のパビリオンを巡れるよう工夫されています。
また、中心部にはシンボル的な「大屋根リング（リング状の大通り）」があり、ここを歩くことで自然と主要な展示ゾーンを一周できるようになっています。これにより来場者は無駄なくスムーズに各エリアを楽しめる設計となっており、体力に自信がない方や子ども連れにも優しい動線が確保されています。
会場全体のデザインには、地形の高低差や水辺の景観も活かされており、ただの展示会ではなく「歩いて楽しい空間」としての魅力も感じられます。
世界のパビリオンが集まる「グローバル・コモン」
万博の中でも特に注目すべきエリアが「グローバル・コモン」です。ここには約150か国のパビリオンが配置され、地域ごとにエリア分けされています。たとえば、ヨーロッパエリア、アジア・オセアニアエリア、アフリカ・中東エリア、アメリカ大陸エリアといった具合に、世界を大きく4～5のブロックに分け、それぞれの文化や未来ビジョンを一挙に体験できます。
このエリアの面白さは、文化や思想の違いを展示から読み取れることにあります。近未来的なテクノロジーを全面に押し出す国もあれば、自然との共生をテーマに据えた国もあり、歩くだけで世界の多様性を肌で感じられます。
また、パビリオンの建築デザインも見どころのひとつ。各国が自国の技術や文化を活かして設計しており、建物そのものがアート作品のような存在感を放っています。SNS映えするフォトスポットも多く、来場者のカメラが手放せないエリアとなりそうです。
パスポート風のスタンプラリーや地域ごとの音楽イベントも企画されており、まさに「地球まるごとテーマパーク」といえるエリアです。
人気パビリオンの混雑予想と回り方のコツ
世界中の注目が集まる万博では、どうしても混雑が避けられないパビリオンがあります。特にアメリカ館、フランス館、UAE館、韓国館、日本館などは、多くの来場者が訪れると予想されています。これらのパビリオンでは、入場に長時間の待ち時間が発生する可能性があるため、事前に戦略を立てて回ることが重要です。
まず、朝イチの時間帯は比較的空いているため、人気パビリオンを最初に回るのがセオリーです。事前にマップで場所を確認し、入場ゲートから近い順に回ると効率的。逆に午後から夕方にかけては混雑がピークになるため、その時間帯は比較的人が少ないパビリオンや飲食・休憩エリアを中心に行動すると疲れにくくなります。
また、会場内ではスマホアプリを活用して、リアルタイムの混雑状況や待ち時間がチェックできる機能が提供される予定です。これをうまく活用すれば、無駄な移動や並び時間を減らすことができます。
人気パビリオンの中には、事前予約制や整理券配布を行うところもあるため、公式情報を早めにチェックしておきましょう。
休憩ポイントや飲食エリアのおすすめ場所
広大な夢洲の万博会場を一日歩き回るのは、なかなかの体力勝負。そんなときにありがたいのが、充実した休憩スペースと飲食エリアです。会場内にはさまざまなタイプの飲食施設が点在しており、軽食から本格的な料理までバリエーションも豊富です。
特に「グローバル・フードマーケット」では、出展国にちなんだ本場の料理が楽しめるとあって、世界グルメ好きにはたまらないスポット。韓国のビビンバ、インドのカレー、イタリアのパスタなどが味わえます。エリアによってはベジタリアンやハラール、グルテンフリーに対応したメニューも提供される予定です。
休憩所には、日除けのあるベンチエリアや芝生広場、冷房完備の屋内施設も用意されており、家族連れや高齢者にも優しい設計になっています。さらに、スマホの充電ステーションや無料Wi-Fiが使えるカフェスペースも人気の予感。
食事の時間帯は混雑するので、ランチは少し早めか遅めの時間を狙うのが快適に過ごすコツです。お気に入りのパビリオンを見た後にゆっくりグルメを楽しめる、そんな時間を作っておくと、万博体験がさらに豊かなものになります。
バリアフリー対応と子ども向け施設の紹介
大阪・関西万博では、すべての人が安心して楽しめるよう、バリアフリー対策も万全に整えられています。会場内は段差の少ないスロープ設計になっており、車椅子やベビーカーでもスムーズに移動できます。また、多機能トイレや授乳室も各エリアに設置されており、家族連れにも安心です。
音声ガイドや多言語対応の案内アプリも充実しており、視覚や聴覚に障がいのある方も安心して訪れることができる設計です。さらに、障がいのある方や高齢者向けに、電動カートのレンタルやサポートスタッフの案内も提供される予定です。
子ども向けのエリアも注目ポイント。科学実験やゲーム感覚で学べる「こども未来館」や、ワークショップが楽しめるスペースが用意されており、遊びながら未来を学べるコンテンツが盛りだくさん。小学生や中学生でも楽しめる内容となっており、親子での来場にもぴったりです。
万博の会場全体が「誰ひとり取り残さない」ユニバーサルデザインで設計されているのは、大阪・関西万博の大きな魅力の一つといえるでしょう。
各国のパビリオンの展示内容を深掘り！
持続可能な社会に向けた展示とは？
万博の大きなテーマのひとつが「持続可能な社会づくり」です。各国のパビリオンでも、環境保護、エネルギー問題、資源の再利用などに関する展示が数多く見られます。とくにヨーロッパや北欧のパビリオンでは、カーボンニュートラル社会の実現に向けた取り組みがビジュアルや体験型で紹介される予定です。
たとえば、デンマーク館では「風力発電によるゼロエネルギー社会」、オランダ館では「循環型建築と水管理」をテーマにした展示が注目を集めそうです。建物そのものが再生素材で作られていたり、展示に使用する電力を太陽光でまかなったりと、サステナブルな思想が形になっています。
また、アフリカやアジアの新興国では、再生可能エネルギーと伝統的な生活の融合をテーマにした展示も多く、「ローカルな知恵がグローバル課題を解決する」可能性を感じさせます。これにより、来場者は各国の事情に合わせた多様なアプローチを学ぶことができます。
展示は難しくありません。子どもでも理解できるように、ゲーム感覚でエネルギーの仕組みを体験できたり、クイズ形式で知識を深めたりできる工夫が盛り込まれています。サステナビリティという言葉が遠く感じる方にも、楽しく身近に感じられるようにデザインされているのがポイントです。
最先端テクノロジー体験ができる国々
テクノロジーといえばアメリカ、韓国、中国、イスラエルといった国々が、最新の技術力を全面に押し出した展示で来場者を驚かせることでしょう。AI、IoT、メタバース、宇宙技術、ロボットなど、まさに未来の社会が目の前に広がるような体験ができます。
たとえば、中国館では「未来の都市」をテーマに、無人車やAI医療などを体験できる空間が用意される予定です。韓国館では、スマートグラスを使って拡張現実（AR）空間でショッピングや観光が体験でき、まるでSF映画のような世界を味わうことができます。
イスラエル館では、医療テクノロジーや食の未来に関する展示が強化され、特に「空気から水を作る技術」や「昆虫由来のタンパク質食品」など、革新的なテーマが紹介されます。日本館でも、社会インフラに関するAI技術や防災テクノロジーの展示が行われ、国内外から注目を集めるでしょう。
これらの展示は見るだけではなく、触って・操作して・体感するスタイルになっているので、テクノロジーに詳しくない方でも十分に楽しめます。未来がどうなるかを“予測”するのではなく、“体験”する場所としての魅力が詰まっています。
文化・芸術・食が楽しめる体験型展示
万博のもう一つの醍醐味は、世界中の文化や芸術、食に触れられることです。各国のパビリオンでは、展示だけでなく実際に「見る・聞く・食べる・作る」体験ができるイベントが多数用意されています。
たとえば、イタリア館ではルネサンス期の芸術作品を現代技術で再現した展示や、パスタ作り体験などが行われます。スペイン館では、フラメンコショーと一緒にタパス料理を味わえる空間があり、エンタメとグルメが一体となった体験が可能です。
また、アフリカ諸国では民族楽器の演奏体験や工芸品のワークショップ、中南米のパビリオンではカカオやコーヒーのテイスティング体験が用意されています。インド館では伝統舞踊とアーユルヴェーダ体験、タイ館では象にちなんだアート制作など、多彩なアクティビティが盛りだくさん。
グルメゾーンにおいても、各国の「家庭料理」をテーマにしたブースが多数登場予定で、地元ではなかなか味わえない本場の味を気軽に楽しめます。これらの体験は、旅好きな方だけでなく、子どもたちの学びにもなります。
単に知識を得るだけではなく、感覚をフル活用して世界とつながることができるのが、万博ならではの魅力です。
未来の都市デザインや環境政策の紹介
未来の都市がどのように変わっていくのか？という疑問に答える展示も充実しています。特に北欧や中東の国々では、都市デザインと環境対策を融合させたプロジェクトを積極的に紹介しています。
ノルウェー館では、スマートエネルギーと都市計画を掛け合わせた「サステナブルシティ」の未来像を紹介。サウジアラビア館では、実際に建設中の超未来型都市「NEOM（ネオム）」の模型や映像を通じて、砂漠に生まれる未来都市の可能性を見せてくれます。
また、シンガポール館では、自然と共存する都市空間としての「バイオフィリックデザイン（自然愛好型設計）」の取り組みが展示される予定。都市に自然をどう取り込むかという発想が、環境問題や健康への配慮として重要な要素になっています。
こうした展示では、単なる建築物ではなく、「人の暮らしをどう豊かにするか」という視点が強調されており、生活の中にテクノロジーをどう溶け込ませるかが鍵になっています。
現代の都市に住む私たちが、今後どんな暮らしをしていくのか、その一端を先取りできるような内容です。
世界の教育・医療のイノベーション展示
最後にご紹介するのは、教育や医療に関するイノベーションの展示です。これは、特に子どもや教育関係者、医療従事者にとって見逃せないパートです。
フィンランド館では「個別最適化された教育」をテーマに、AIを活用した学習支援システムやデジタル教材の体験コーナーが設けられます。また、カナダ館では、すべての子どもに教育の機会を提供するための「オンライン教育の未来」について紹介されます。
医療分野では、スイス館やドイツ館が注目。スイス館では、遠隔医療やウェアラブルデバイスを活用した「未来のヘルスケア」の展示が行われ、ドイツ館では、がん治療や再生医療など、先進的な医療技術の実用例が紹介されます。
日本館でも、災害時に活用できるモバイル医療ユニットや、超高齢社会を見据えたケアロボットなど、リアルな課題に即した技術展示が行われる予定です。
これらの展示は、「人の命を守る技術」に直接触れる貴重な機会となり、社会的な課題にどう立ち向かうのかという視点を来場者に投げかけてくれます。
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万博の楽しみ方！パビリオン以外の見どころ
公式テーマ館の内容と見どころ
大阪・関西万博の公式テーマ館は、来場者が「いのち輝く未来社会のデザイン」というテーマを、より深く、そして感覚的に理解できるよう設計された中心的存在です。5つのテーマ館は、それぞれ異なる角度から「未来のいのち」を表現しており、アート・テクノロジー・哲学が融合する先進的な空間体験が用意されています。
たとえば「いのちを育む館」では、人間と自然の関係をテーマに、森のような空間に包まれながら、生命の営みを体感できます。「いのちを高める館」では、医療やケア、ウェルビーイング（幸福）に関する展示があり、AI医療や予防医学の未来にも触れられます。
「いのちをつなぐ館」では、宇宙や地球環境のスケールで“つながり”を考える展示が展開され、巨大な映像と音で構成されたインスタレーションが来場者を包み込みます。また、すべての館に共通しているのは、五感で「考える」体験ができるという点です。
展示だけでなく、アート作品やパフォーマンスも常設されており、訪れるたびに新たな発見があるのも魅力です。万博を訪れたら、ぜひ最初に立ち寄ってほしいスポットです。
日本企業の最新技術展示ブース
大阪・関西万博では、パビリオンだけでなく、日本を代表する企業による「パートナー館」も見どころのひとつです。ここでは、トヨタ、パナソニック、ソフトバンク、日立など、さまざまな分野のトップ企業が未来社会に向けた技術やサービスを公開します。
たとえば、トヨタの展示では「モビリティの未来」がテーマとなっており、自動運転車や空飛ぶクルマの実機展示・デモンストレーションが予定されています。パナソニックは「持続可能な暮らし」を提案し、スマートホームや再生エネルギーによる生活モデルを紹介する構成です。
また、ソフトバンクは通信技術やAIを駆使した“つながる社会”を体験できるエリアを展開。ロボットとの会話体験や、仮想現実空間を歩くような体験が人気を集めそうです。
企業展示は実用性に優れているだけでなく、実際に体験できる工夫が多く、子どもにもわかりやすい点が好評です。日常生活の未来を先取りできる貴重な場であり、「これからの暮らし」に対する期待が膨らむ場所となるでしょう。
夜のライトアップ＆イベントの魅力
万博会場が本当に美しく輝くのは、実は夜です。各国のパビリオンや公式テーマ館、企業ブースなどが、日が沈むと同時に幻想的なライトアップを行い、まるで夢の世界のような雰囲気に変わります。
LEDを活用した光のアートや、水面に反射する照明演出は、昼間とはまったく異なる表情を見せてくれます。中でも「大屋根リング」の夜間照明は圧巻で、音楽と連動したイルミネーションショーが行われる予定です。
また、万博期間中は夜間限定のライブイベントや伝統芸能ショー、国際的な音楽フェスなども随時開催されます。特設ステージではK-POP、JAZZ、クラシックなどジャンルを超えたプログラムが組まれ、来場者を飽きさせません。
夜間入場チケットやナイトパスも予定されており、昼とは別の魅力を味わいたい人にはおすすめです。夕方から訪れて、涼しい時間にゆっくりと会場を回るのも一つの楽しみ方です。
スタンプラリーやAR体験で回遊が楽しく！
万博の楽しさは展示を見るだけではありません。会場内ではスタンプラリーやAR（拡張現実）を活用した仕掛けが多数用意されており、遊びながら学べる工夫が満載です。スマホアプリを使ってパビリオンを巡ると、各国の文化や技術に関するクイズにチャレンジできたり、デジタルスタンプが集められたりする仕組みになっています。
スタンプを集めると、特別なグッズがもらえたり、抽選で各国の特産品が当たるなど、参加する楽しみが倍増。さらに、ARを活用した「未来の動物探し」や「歴史を学ぶ冒険」などのアクティビティもあり、親子で一緒に楽しめる内容です。
また、指定エリアに設置されたARビューポイントでは、スマホをかざすと未来都市のビジョンが出現したり、パビリオンが動き出すような演出も体験できます。これにより、単なる“展示物”が“動く学びの舞台”に変わり、記憶にも残りやすくなります。
こうした仕掛けは、万博会場を一層魅力的にし、回遊を促す役割も果たしています。楽しみながら知識が深まり、思い出としても残る体験ができるのが、現代の万博の魅力です。
万博グッズ・お土産おすすめセレクション
最後にご紹介するのは、万博会場でしか手に入らない限定グッズやお土産です。公式キャラクター「ミャクミャク」をモチーフにしたぬいぐるみや文房具、Tシャツなどは、来場記念として大人気になること間違いなしです。
さらに、各国パビリオンの限定アイテムも注目です。フランス館の香水や、イタリア館のデザイン雑貨、インド館のアーユルヴェーダコスメなど、その国らしい文化が感じられるお土産が豊富にそろいます。これらは日常で使えるアイテムばかりなので、帰宅後も万博の思い出を感じることができます。
また、日本企業のテクノロジーを活用した「スマートグッズ」も充実しており、AI音声スピーカーやスマートライトなど、実用性と記念性を兼ね備えたアイテムも人気になりそうです。
食べ物系のお土産も豊富で、各国のチョコレート、紅茶、スパイスミックスなどがあり、食卓でも“世界旅行気分”が味わえます。持ち帰り用のラッピングも充実しているので、友人や家族へのプレゼントにもぴったりです。
買い物も万博の楽しみのひとつ。ここでしか手に入らない“世界の一品”を、ぜひ手に取ってみてください。
まとめ
2025年の大阪・関西万博は、ただの展示会ではなく、「未来社会を実験し、体験できる場」として大きな注目を集めています。各国の個性あふれるパビリオンは、それぞれの国が持つ文化・技術・課題解決へのアプローチを紹介し、来場者に多様な視点と発見を提供してくれます。
会場の設計やゾーニングも工夫されており、初めて万博に行く人でも安心して楽しめるような動線やサービスが整っています。また、パビリオン以外にも公式テーマ館や企業ブース、AR体験やライトアップイベントなど、1日では回りきれないほどの見どころが満載です。
まさに「地球まるごとテーマパーク」とも言えるこのイベント。世界の“今”と“これから”を一度に感じられるまたとない機会です。家族での休日、友人とのお出かけ、教育旅行にもぴったりなこの万博を、ぜひ計画的に楽しんでみてください！
