カメムシの緑と茶色の違いとは？特徴・被害・対策を徹底解説！

カメムシの色の違いはなぜ起こるのか？

緑色のカメムシの代表種とは？

緑色のカメムシといえば、まず思い浮かぶのが「アオクサカメムシ」です。日本全国に広く分布しており、葉っぱのような鮮やかな緑色をしているのが特徴です。春から夏にかけてよく見られ、稲や野菜などの植物の汁を吸うため、農家にとっては厄介な存在でもあります。

この緑色は、カメムシが周囲の葉に溶け込むためのカモフラージュ（擬態）です。葉の多い環境では目立ちにくく、天敵から身を守る役割があります。また、気温や湿度の高い時期に活動が活発になる傾向があります。緑のカメムシは、若いうちは特に鮮やかな色をしており、成長にしたがって少しずつ色がくすむこともあります。

一見すると同じに見える緑色のカメムシでも、種類によって形や大きさ、好む植物が異なります。たとえば「ツヤアオカメムシ」はツヤがあり、「チャバネアオカメムシ」はやや茶色がかった緑色をしているなど、それぞれに違いがあります。こうした見た目の違いを知ることで、種類を判別しやすくなります。

茶色のカメムシの代表種とは？

茶色のカメムシで代表的なのは「クサギカメムシ」です。この種類は特に住宅地でよく見られ、秋になると家の中に入り込もうとする習性があります。見た目は地味ですが、放つ匂いの強さはトップクラス。刺激すると強烈な臭いを発するため、家の中で遭遇すると厄介です。

この茶色もまた、環境に適応した擬態の一種です。木の幹や枯れ葉の中では目立たず、天敵に見つかりにくいという利点があります。特に秋から冬にかけて活動が活発になるのは、寒さを避けて温かい場所に移動するため。だからこそ、家の中に侵入してくるのです。

茶色いカメムシには他にも「マルカメムシ」や「ヒメマルカツオブシムシ」などがあり、どれも地味な色合いですが、種類ごとに体の形や模様に違いがあります。クサギカメムシはやや細長い体型で、脚がしっかりしているのも特徴のひとつです。

季節によって色が変わるって本当？

実はカメムシの中には、季節によって体の色が変化する種類もいます。特に「チャバネアオカメムシ」は、春や夏は緑色をしているのに、秋や冬には茶色っぽくなるという特性があります。この変化は、気温や日照時間の変化に反応して起こる自然な現象です。

カメムシの色が変わるのは、外部の環境に対応するためだと考えられています。例えば、秋になると周囲の葉が茶色や赤に変わるため、体の色をそれに合わせて擬態することで、外敵に見つかりにくくするのです。これにより生存率が上がるという、自然界の巧妙な戦略なのです。

こうした変色現象は、人間が飼育している個体でも確認されており、温度管理によって色の変化を再現することも可能です。色が変わるカメムシを観察してみると、より自然への理解が深まりますね。

若虫と成虫で色が違う理由

カメムシは成長する過程で色が変わる昆虫です。卵からふ化したばかりの若虫（幼虫）は、多くの場合、成虫とは全く違う色や模様をしています。これは、成長段階による保護機能の違いによるものです。

若虫はまだ翅（はね）がなく、体も小さく柔らかいため、外敵からの攻撃を避けるために目立たない色をしています。また、若虫の間は群れで生活することが多く、その中で外敵に見つかりにくい色に進化しているとも考えられます。例えば、アオクサカメムシの若虫は黒っぽい体に白い斑点があり、成虫になると鮮やかな緑になります。

このように、成長の過程で色が変わるのは、各ステージに適した擬態や防御のためです。昆虫の世界ではよく見られる現象で、色の違いを観察することが、種類や成長段階を知る手がかりにもなります。

天敵や環境との関係で色が決まる？

カメムシの色は、その生息する環境や天敵との関係によっても決まると考えられています。たとえば、緑色のカメムシは葉っぱの上に生息することが多く、葉に擬態して身を守ります。一方、茶色いカメムシは枯れ葉や木の幹など、茶系の背景で生活していることが多いです。

天敵の多くは鳥類やクモ、寄生バチなど視力の優れた生き物たちです。そのため、目立たない色にすることで、捕食されるリスクを減らしています。また、住んでいる地域によってもカメムシの色は変わることがあります。高地に住むカメムシは、寒さに強い色素を持っていることもあるそうです。

つまり、カメムシの色は単なる見た目だけでなく、生き残るために進化した結果なのです。それを知ると、普段見ているカメムシも、少し違って見えるかもしれませんね。

緑と茶色のカメムシ、生態の違いとは？

生息地域の違いを比較

緑色のカメムシと茶色のカメムシは、日本中のさまざまな場所で見られますが、それぞれに好む環境があります。緑色のカメムシは、山や森、農地など、植物が豊富にある場所を好んで生息します。特にアオクサカメムシなどは、水田や畑でよく見られ、葉の上でじっとしていることが多いです。

一方で茶色のカメムシ、特にクサギカメムシは、人家の周辺や都市部の公園、庭木などにもよく出現します。これは、秋になると暖かい場所を求めて移動する性質があるからです。そのため住宅地でも目にする機会が多く、家の壁や網戸、ベランダなどでよく発見されます。

また、緑色のカメムシは比較的暖かい季節に活発になり、夏場に多く見られます。反対に茶色のカメムシは、秋から冬にかけて活動が目立つようになります。このように、色によって季節や住む場所の傾向に違いがあるのはとても興味深いですね。

食べ物に違いはあるのか？

カメムシは基本的に「植物の汁」を吸って生きていますが、種類によって好む植物が異なります。緑のカメムシは、稲やナス、ピーマンなどの農作物を好む種類が多く、農家にとっては害虫とされることが少なくありません。とくにアオクサカメムシは、稲の穂から汁を吸って実がしぼんでしまう「斑点米」の原因にもなります。

一方、茶色のカメムシ、特にクサギカメムシは「クサギ」という木の実を好むことで知られています。ただし、果樹や柿などの実を吸うこともあり、こちらも農業被害を引き起こすことがあります。また、茶色のカメムシの中には、比較的なんでも食べる雑食性の種類もいて、環境への適応力が高いのも特徴です。

このように、色の違いはそのまま「食の好み」にも反映されていて、農作物や家庭菜園の被害状況にも関係してきます。家庭での対策を考える上でも、どの種類のカメムシが来やすいかを知っておくと安心です。

活動する季節や時間帯の違い

カメムシは種類ごとに活動時期や時間帯にも違いがあります。緑色のカメムシは、春から夏にかけて最も活動が盛んになります。特に気温が20度を超えると活発に動き回り、飛び回って植物に取りつく姿をよく見かけます。昼間の光が好きな種類が多く、晴れた日の午前中や昼間に多く見られるのも特徴です。

一方で、茶色のカメムシは秋に活動が活発になります。特にクサギカメムシは、秋になると越冬のために家の隙間などを探して移動を始めます。そのため、夏の終わりから秋の初めには、家の周辺で数匹〜数十匹の群れを見かけることもあります。

また、夜行性の種類も存在し、街灯に集まってくることがあります。色の違いだけでなく、活動時期や時間帯にも差があるというのは、対策を考える上でとても重要なポイントです。

繁殖方法の違いについて

カメムシの繁殖方法は基本的には同じで、交尾をしてメスが卵を産むという流れです。しかし、繁殖のタイミングや回数に違いがあります。緑色のカメムシは、春から夏にかけて数回繁殖を行う種類が多く、暖かい季節に子どもを増やすことで生存率を上げています。

一方、茶色のカメムシは、秋に繁殖を終え、冬は成虫のままで越冬する種類が多いです。たとえばクサギカメムシは、成虫がそのまま冬を越して翌年に繁殖活動を始めるというスタイルです。つまり、緑色のカメムシは季節中に子孫を残す「短期型」、茶色は長期的に生き延びて繁殖する「長期型」ともいえるでしょう。

この繁殖の違いもまた、生態系の中での役割や人間への影響に関わってくる重要な違いなのです。

匂いの強さに違いはある？

カメムシといえば「臭い」というイメージが強いですが、実は種類によって匂いの強さや質にも違いがあります。一般的に、茶色のカメムシの方が匂いが強烈といわれています。特にクサギカメムシはその名のとおり、刺激されると非常に強い悪臭を放ちます。

緑色のカメムシも匂いはありますが、やや控えめな種類が多く、匂いの種類も異なります。アオクサカメムシなどは、葉っぱをちぎったような青臭い匂いを発します。これは、植物と同じような成分を含んでいるためとされています。

カメムシが臭いを出すのは、外敵から身を守るための防御反応です。ただし、種類によって匂いの「強さ」や「方向性」が違うため、遭遇した時の印象も変わってきます。匂いの違いも、色の違いとあわせて知っておきたいポイントです。

家に出るのはどっち？迷惑度の違い

家に侵入しやすいのはどちら？

カメムシの中でも特に人々が困るのが「家に入ってくる」こと。では、緑色と茶色、どちらが家に入りやすいのでしょうか？結論から言うと、「茶色のカメムシ」の方が家に入りやすい傾向があります。

特にクサギカメムシは、秋になると越冬のために温かい場所を求めて移動します。彼らは建物の隙間や窓のわずかな開口部を見つけて、室内に入り込んでくるのです。一度入り込むと、家の中でじっとしていて、うっかり触れてしまうとあの強烈な匂いを放ちます。

一方で、緑色のカメムシは外で植物の上などにいることが多く、室内に入り込むことは少なめです。ただし、光に寄ってくる性質があるため、夜間に窓を開けたままにしておくと、飛び込んでくることもあります。とはいえ、侵入の頻度やしつこさではやはり茶色の方が上といえるでしょう。

害虫としての被害の違い

農業の現場では、どちらのカメムシも被害を与える害虫として知られていますが、その被害の内容は異なります。緑のカメムシ、特にアオクサカメムシは稲や野菜の汁を吸い、実が変形したり、収穫量が減少する原因になります。「斑点米」などの問題を引き起こすのもこのタイプです。

茶色のカメムシ、特にクサギカメムシは、果実類に被害を与えることが多く、柿やリンゴなどの果物に口針を刺して中の汁を吸い取ります。この傷口から腐敗菌が入りやすくなり、果実が傷む原因にもなります。

また、茶色のカメムシは住宅侵入が多いため、生活空間への被害も無視できません。衣類に付着したり、洗濯物に混ざっていたりすることもあり、不快害虫としてのイメージが強くなります。

殺虫剤の効き目に差はあるの？

市販の殺虫剤はカメムシ全般に効果がありますが、種類によって多少効き目に差が出ることもあります。緑色のカメムシは比較的体が柔らかく、殺虫剤の効果が現れやすい傾向にあります。一方で茶色のカメムシは、体がやや硬く、耐性がある種類もいるため、殺虫剤を使用してもすぐに効かないことがあります。

さらに、殺虫剤を使うとカメムシが防御反応として臭いを放つことがあります。特にクサギカメムシなどは、殺虫剤に反応して強烈な臭いを残したまま死ぬことがあるため、処理後の後始末も重要です。できるだけ触れずに駆除できるスプレータイプや冷却タイプの殺虫剤が人気です。

また、屋外での侵入防止には、殺虫剤よりも忌避スプレーやバリア剤の方が有効なことも多く、種類によって使い分けるのがおすすめです。

駆除のしやすさの違い

緑色のカメムシは、昼間に植物の上でじっとしていることが多いため、目につきやすく駆除もしやすいです。また、飛び回る頻度が少ないため、捕獲する際にもそれほど苦労しません。動きも比較的ゆっくりしているため、ティッシュや捕虫器などでも簡単に対処できます。

一方で茶色のカメムシ、特にクサギカメムシは、すばしっこくて人の気配を感じるとすぐに逃げたり、飛び回ったりします。室内に侵入した場合、カーテンの裏や家具の隙間などに隠れてしまうことが多く、見つけるのに苦労することもしばしばです。

また、強い臭いを出すため、うかつに触れたり潰したりするのはNGです。駆除の際は冷却スプレーや掃除機を使うと便利ですが、掃除機に臭いが残ることもあるので注意が必要です。駆除のしやすさでは、緑のカメムシの方が扱いやすいと言えるでしょう。

緑のカメムシは優しいって本当？

「緑のカメムシは大人しい」「あまり臭くない」という声をよく聞きますが、これはある意味で正解です。緑色のカメムシの多くは、刺激しなければ臭いを出すことが少なく、また人に積極的に近づくこともありません。アオクサカメムシなどは特に、静かに葉の上で過ごしている姿が多く見られます。

また、室内に入り込むことが少なく、生活に直接関わる被害も少ないため、印象として「優しい」と感じる人が多いのかもしれません。とはいえ、農作物への被害は大きいため、農家からすれば十分に厄介な存在でもあります。

それに比べて、茶色のカメムシは生活空間に入り込んできたり、臭いが強烈だったりと、どうしても「厄介な虫」というイメージがついてしまいます。印象の違いは、見た目だけでなく、人との関わり方の違いによるものかもしれませんね。

茶色と緑、それぞれの種類を一覧で紹介

日本でよく見かける緑のカメムシ5選

日本に生息する緑色のカメムシの中でも、特によく見かける種類を5つご紹介します。

1. アオクサカメムシ
   　もっとも代表的な緑のカメムシ。体長は約13～18mmで、鮮やかな緑色。農作物の害虫としても知られている。

2. ツヤアオカメムシ
   　名前のとおり体が光沢のある緑色で美しい。山地や林の中で見られ、自然環境の中に多い。

3. チャバネアオカメムシ
   　緑と茶色の中間のような色で、季節によって色が変わる。住宅地周辺でも見かけやすい。

4. アオモンツノカメムシ
   　小型で丸みのある緑色の体に、少し青みがかった模様が入る。花の蜜を好むことがある。

5. アオバアカガネカメムシ
   　金属のような光沢がある美しい緑色。あまり人家には出ないが、自然観察で人気の種類。

これらのカメムシは、いずれも緑色で見た目が似ていても、生息地や好む植物、活動の時期などが少しずつ異なります。観察の際は、体の大きさや模様、翅の形などをよく見ると判別しやすいですよ。

日本でよく見かける茶色のカメムシ5選

続いて、日本でよく見られる茶色のカメムシを5種類ご紹介します。

1. クサギカメムシ
   　体長は約15～20mmで、やや大きめ。強い臭いを放つことで有名。秋になると家屋に侵入する。

2. マルカメムシ
   　小さな丸い体が特徴。クズなどの植物に群れでつくことが多く、大量発生することもある。

3. ツチカメムシ
   　茶色の地味な見た目で、地面近くの草むらなどに生息。匂いは比較的弱め。

4. ホソヘリカメムシ
   　やや細長い体で脚が長く、見た目が特徴的。果実や花を好み、果樹園でも見られる。

5. ヒメマルカツオブシムシ
   　見た目は茶色の小さな甲虫に似ており、衣類などに被害を与えることも。家の中で見かける場合が多い。

これらの茶色のカメムシも、色や大きさ、動き方などに個性があり、見分けるには観察が重要です。クサギカメムシのように、越冬目的で家に侵入する種類には特に注意が必要です。

各カメムシの特徴を表で比較

このように種類ごとに特徴を比較すると、対策を立てるうえでも役立ちます。

簡単に見分けるポイントとは？

カメムシの種類を見分けるのは難しいように感じますが、いくつかのポイントを押さえれば、意外と簡単に識別できます。

• 体の色：緑ならアオクサカメムシ系、茶ならクサギカメムシ系の可能性が高い。

• 体の形：丸いか細長いかで大まかに分類できる。

• 模様の有無：背中に模様や斑点があるかないかをチェック。

• 触角の長さと色：一部の種類では、触角の先に白や黒の帯がある。

• 匂いの強さ：潰したときの匂いで判断する場合も（ただし慎重に）。

スマホのカメラで写真を撮り、図鑑やアプリで調べるとより正確に見分けられます。

危険な種類はどれ？

基本的に日本にいるカメムシは、人に直接害を与えるような危険な種類はほとんどいません。しかし、いくつか注意が必要な種類があります。

• クサギカメムシ：匂いが非常に強く、家の中に大量に入ることもあるため不快度が高い。

• ホソヘリカメムシ：果物や花を食べてしまうため、園芸愛好家にとっては天敵。

• ヒメマルカツオブシムシ：茶色で見た目が違いますが、衣類や食品への害があるため要注意。

刺したり噛んだりはしませんが、衛生面や農作物への被害を考えると、注意して観察・対策を行うことが大切です。

カメムシ対策のおすすめ方法

色によって対策方法が違う？

カメムシの色によって多少の生態の違いがあるため、対策方法にも違いが出てきます。緑色のカメムシは主に植物に集まりやすく、昼間に活動する傾向があります。そのため、日中の屋外活動時に対策をすると効果的です。一方、茶色のカメムシは、秋口に住宅への侵入が目立ちますので、特に建物の隙間や窓周辺の対策が重要になります。

例えば、緑のカメムシ対策としては、家庭菜園や庭の植物を定期的に観察し、カメムシがついていないか確認することが有効です。捕殺や防虫ネットの使用もおすすめです。茶色のカメムシには、住宅の気密性を高めることが有効です。特に、窓のサッシや換気口、壁の隙間などをコーキングなどで塞ぐと、侵入を大きく防げます。

色によって活動時間や好む環境が違うため、同じ殺虫剤でも効果の出方が変わることもあります。種類を見極めて対策を変えることが、より効果的な防除につながります。

網戸や窓の工夫で侵入を防ぐ

カメムシの侵入を防ぐうえで、最も効果的な手段のひとつが「網戸と窓の対策」です。特に秋口には、クサギカメムシなどの茶色いカメムシが家の中に入ってこようとするため、外からの侵入口をしっかりブロックすることが大切です。

まずは網戸のチェック。小さな穴が開いていないか、枠に隙間ができていないかを確認します。劣化している場合は張り替えを検討しましょう。また、網戸用の防虫テープや忌避スプレーを網の周囲に使用することで、カメムシの侵入を防ぐ効果が高まります。

窓や玄関ドアのサッシ部分にも注意が必要です。ここにわずかな隙間があると、そこから入り込んでくる可能性があります。隙間テープやパッキン補強材などを使うことで、侵入経路を封じることができます。防虫ネットの上からさらに防虫フィルムを貼るなど、二重の対策を施すのも効果的です。

植物を使った自然な対策方法

殺虫剤を使わず、環境にやさしい方法でカメムシを寄せ付けない手段もあります。そのひとつが「植物の力」を使った方法です。カメムシが嫌うとされている植物を庭やベランダに配置することで、近づきにくくする効果が期待できます。

カメムシが苦手とする植物の例としては、以下のものがあります：

• ミント：爽やかな香りですが、カメムシには不快なにおい。

• ラベンダー：香り成分が昆虫にとっては刺激が強く、忌避効果あり。

• レモングラス：虫除け効果のある天然成分「シトラール」を含む。

• ローズマリー：強い香りでカメムシを遠ざける。

これらのハーブ類は、家庭菜園やプランターでも育てやすく、見た目にも香りにも楽しめるのが魅力です。虫よけとしてだけでなく、リラックス効果も期待できるため一石二鳥ですね。

市販グッズで手軽にできる防除

最近では、カメムシ対策専用の市販グッズも多く登場しています。スプレータイプの忌避剤や、貼るだけで虫除け効果のあるシートなど、手軽に使える商品が揃っています。特に秋口になると、ドラッグストアやホームセンターでカメムシ対策コーナーが設けられるほど人気です。

よく使われる市販グッズの例を紹介します：

• カメムシ忌避スプレー：網戸や窓の周囲に吹きかけて虫が近づくのを防ぐ。

• バリアシール：玄関やサッシに貼るだけで、忌避成分がじわじわと放出される。

• 冷却スプレー：触れずに即座に駆除できる。

• 捕虫シート：窓枠や壁に貼って、寄ってきたカメムシをキャッチ。

これらを上手に活用すれば、日常生活に支障をきたさずに快適な住環境を保つことができます。

秋の前にやっておくべき対策チェックリスト

カメムシの活動が本格化するのは秋口です。その前にしっかりと準備をしておくことで、家への侵入を最小限に抑えることができます。以下に対策のチェックリストをまとめました。

このように、事前にやるべきことを整理しておけば、突然の大量発生にも慌てずに対応できます。特に築年数の古い家や、窓の多い住宅にお住まいの方は、早めの対策が効果的です。

まとめ

カメムシの「茶色」と「緑」の違いは、単なる色の違いではなく、生態や行動、住んでいる場所、さらには人間に与える影響までもが異なります。緑のカメムシは主に植物の多い自然環境で見られ、農作物への被害が中心です。一方で茶色のカメムシは、秋になると家に侵入するなど生活空間に直接関わってくるケースが多く、より「迷惑」な存在として認識されがちです。

また、それぞれに多くの種類が存在し、見た目や匂い、活動の時間帯などにも差があることがわかりました。それに応じた対策をとることで、効果的に被害を防ぐことができます。家の中での発見を防ぎたいなら、秋の前にしっかりとした準備を。自然と共存しながら、必要な防除はしっかり行う、そんなバランスのとれた対応が大切です。